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七七 使徒たちはイエズスの証人になる



 聖霊降臨のあと、使徒たちは勇気と力を与えられて、毎日、エルサレムの神殿や会堂や、そのほか人の集まる所や民家などで、人々にイエズスさまの教えをのべていました。イエズスさまは、いろいろな奇跡を現して、使徒たちの教えがまことであることを証明してくださったので、多くのユダヤ人は信仰に入って洗礼を受けました。こうして洗礼を受けた人は信者といわれ、のちには、キリスト信者と言われるようになりました。

 ユダヤ人のおもだった人、衆議所の役人たちは、イエズスさまのみ教えが広まることを心配して、使徒たちをつかまえて牢に入れたり、むち打ちの刑にしたり、いろいろの邪魔をしましたが、使徒たちはかえって、イエズスさまのために苦しむことを喜び、教えをのべたり洗礼を授けたりすることを少しもやめませんでしたので、信者はふえるいっぽうでした、使徒たちは信者のために御ミサを献げ、秘跡をさずけ、また、自分たちのことばと行いで、信者たちもイエズスさまにならうように導きました。

 若いほうのヤコボはエルサレムに残って、そこの信者を導いていました。そのほかの使徒たちはみな、ユダヤじゅうをまわって説教をし、み教えを広めました。

 やがてペトロはローマまで行き、そこで、信者全部のかしらとして、全カトリック教会を治めることになりました。そのほかの使徒たちはほうぼうの国々で司教さまをたて、それに自分の権能を譲り与えました。その司教さまはまたつぎの司教さまをえらんでその権能を伝え、こうして教会はだんだん大きくなってきました。

 イエズスさまはまた、ひどいキリスト信者の迫害者であったパウロに現れ、一瞬間にパウロを改心させ、のちにバルナバといっしょに使徒に立てられました。

 使徒マタイと使徒ヨハネは、自分たちの見たままにイエズスさまの生涯のみわざとみ教えとを書き残しました。また、ペトロの弟子であったマルコとパウロの弟子であったルカも、先生から教えられたことに従って、イエズスさまのことを書き残しました。こうしてできたのが、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書です。また、パウロといっしょに布教旅行をしたルカは、使徒行録を書き残しました。これには、カトリック教会の始めの時代のことがしるされてあります。そのほか、パウロはじめ使徒たちは、自分の弟子や方々の教会に、いろいろの教えの手紙を書き、使徒ヨハネはのちになって、世の終わりのまぼろしを見て黙示録を書きました。これらのものを全部集めたのが新約聖書です。


一 秘跡はいくつありますか?

 
秘跡は 1 洗礼、 2 堅信、 3 御聖体、 4 告解、 5 終油、 6 叙階、 7 婚姻 の七つあります。


二 叙階の秘跡とはなんですか?

 
叙階の秘跡とは、神父さまになって、 1 おミサを献げ、 2 秘跡を授け、 3 ものを祝別する権利をさずかる秘跡です。

 叙階の秘跡は司教さまだけが授けることができます。



三 毎年六月二十九日は、使徒ペトロとパウロを記念する祝日です。


四 「
聖なるすべての使徒および福音史家、われらのために祈りたまえ。」(公教会祈祷文 168ページ 諸聖人の連祷から)

 福音史家とは、福音書を書いたマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネのことです。

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